アクシデントへの対処
トレーニングの間、健康であったとしても試合を行う日に体調を崩してしまっては良い記録を出すことは出来ません。このように試合へベストコンディションで臨むように調節するのも、準備期に行う重要な活動です。
また、風邪や下痢などの症状が出て来た時に薬を投与すれば回復の見込みがありますが、症状が出てない時期に服用しても何の効果がないため、予防にはあまり適していません。
なのでこのような事態を招く前に、まずは手洗いうがいをしっかりと行ってばい菌の侵入を最低限に抑えましょう。また、会社や人混みなど集団の細菌が行き交う場所では、マスクをして侵入を防ぐのも効果的です。
その他にも食事できちんと栄養補給を行っておくのも手ではありますが、食事、生活を送る際に気を付けておかなければならない時期があります。それは寒暖の差や空気の乾燥する時期です。
季節の変わり目に体調を崩す人がいますが、これは季節の変動に体が追い付かず、免疫力が下がったところを狙われて体調を崩しやすいのです。また、普段は湿気によって細菌の侵入を防いでいる鼻やのどですが、空気が乾燥するとその保護が薄まり、簡単に侵入を許してしまいます。
乾燥対策には汁物やなべ物などの水気がある物を食べたり、加湿器や濡れタオルによって空気中の水分を潤して口や鼻の粘膜に潤いを与えるようにしましょう。また、温かい食べ物は内臓を温める効果や、消化しやすいので体調不良の際にはとても役立ちます。
他にも風邪が気になる季節にはビタミンCの多い柑橘系のフルーツが活躍します。
柑橘系のフルーツにはビタミンCによる代謝の改善だけでなく、有機酸も豊富なので体調不良で積み重なった疲労を回復する作用が期待されます。また、体調不良が目に見える症状として現れていない時期、抵抗力が落ちてきている段階でも有効なので、日ごろから食べるようにしておきましょう。
しかし、どのような努力をしていたとしてもひく時にはひいてしまうので、その時には速やかに病院へと行くようにしましょう。そして医師からの診断をよく聞き、速やかに回復へと向かって療養してください。
下痢へのアプローチ
下痢は体調不良の時に起こる場合もあれば、突然発症して選手を苦しめる場合もあります。なぜ後者のような事態に陥るかというと、スポーツ選手は屋外で物を食べる機会が多いため、食中毒に見舞われるリスクも高くなるのです。
とくに夏場など暑い時期に食べ物を放置しておくと熱によって食べ物が腐って行き、リスクがさらに高まってきます。食べ物は腐らない様になるべく涼しい場所に保管しておきますが、だからといって寒い場所に放置しておくと冷たくなって逆に内臓を刺激してしまうため、その日の状況に合わせて保存するようにしましょう。
また、普段は便通を整えて体に良いとされる食物繊維や乳製品もこの時には控えるようにしてください。ただでさえ下痢で碌に栄養も水分も摂れていない状況で、便意促進の食物を加えると体調不良に拍車をかけることになってしまいます。
上記の場合は下痢止めや温かい食事で改善できますが、精神的、ストレスからくる下痢もあります。
試合へのプレッシャーや緊張からストレスを抱えてしまうケースは珍しくないですが、それだけいつ誰が発症してもおかしくないとも言えます。日頃からアスリートたちの声に耳を傾け、ストレスを緩和していきましょう。