男女の違い
同じスポーツ選手でも男性と女性では体のつくりが違う為、それぞれに合ったトレーニング方法があります。まずはお互いにどのような違いがあるのかきちんと理解するようにしましょう。
まず一般的に、男性に比べて女性の方が筋肉量が少なく、体脂肪が多いと言われています。このような体の違いから記録に大きく影響しています。しかし男女の違いはこのような体の構造だけではありません。
防衛本能に優れる女性の体
スポーツ選手として最も違いが現れるのは練習後の食事です。
ハードなトレーニングを行った30分後に食事をとる場合、ほとんどの男性選手がボーッとして食欲が湧かない中、女性選手は食欲の有無に関係なく、とりあえず箸を持って食べようとする行動に出ます。
このような違いから練習後の食事を開始する時間についてアンケートを取ったところ、男性の多くが「2時間後」と答えたのに対し、女性は遅くても「1時間後」に食べるという結果になりました。練習後2時間以内に食事を行う方が体を作るには良い状況なので、この点に関しては女性の方がアスリート向けの体とも言えます。
また、風邪で数日まともな食事が行えなかったとしても、男性に比べて女性の方が体重の減りは少ないです。これはアスリートに限らず、女性に基本的に備わっている防衛本能のおかげです。
女性の体は防衛本能に優れており、特に体重の減少に敏感で過度な減少を防ごうと働き、すぐに回復させようとします。
健康維持に重要な月経
女性特有の体の働きとして、月経が挙げられます。
詳しくは次のページで説明していきますが、アスリートの女性は体脂肪が一般より少なめにある事から、月経の周期を乱す原因の1つに入ります。
女性にとっては生理痛や対処で少々面倒に感じる方もいらっしゃいますが、月経は子宮や卵巣だけでなく、脳の関与も加わって来る習慣です。もし無月経を放置していると脳の習慣も狂い始め、体全体に影響を与えていきます。
たとえば疲労骨折や老後に襲い掛かる子宮体ガンのリスクの上昇など、様々な形で体を壊していくので自身の月経周期をきちんと把握しておきましょう。
また、月経前に体重が増加し、月経後には体重が元に戻るのはいたって普通な事なのでこの頃の体重測定はそこまで気にしなくても大丈夫です。
心理面の違い
男女の違いは体だけでなく、心理面にも表れて来ます。
たとえば試合などで良い結果が出せた時、男性の場合は素直に目の前の功績を喜ぶのに対し、女性の場合は喜びを感じつつも次の試合の事を考えています。つまり男性の多くは「現在」のために、女性は「未来」のために動きます。もちろん全員がそうとは限らず、これもデータによる統計でしかありません。
しかし男女のアスリートで肉体的にも精神的にも違いがあるのは確かな事です。それぞれに合ったトレーニングや食事法を見つけるよう努力していきましょう。