サプリメントはブドウ糖などを用いたエネルギーの摂取、プロテインで得たたんぱく質による筋肉増強、ビタミンB群や抗酸化ビタミンによる代謝の改善、鉄分やミネラルなどのカルシウム補給など、期待される生理的作用によって分類できます。
どの栄養素が足りなくて不調になっているのかきちんと理解し、場合に合ったサプリメントを選ぶようにしましょう。
上限を厳守し、下限は自分で決める
サプリメントには基本的に用法容量が記載された注意書きがあります。しかしいくら栄養に関係してくる食品とは言え、薬ではないので厳格に容量が決められているわけではありません。
たとえば「1回に4錠、1日1~3回服用してください」と記載されてあり、「飲まない」という選択肢も入れれば1日に飲むサプリメントの量は0個から12個と差が大きく現れます。しかも「1回に4錠」と書かれていても絶対に4錠飲まなければならないわけではなく、栄養量によっては1錠だけでも構いません。
そして前のページでも説明したように、サプリメントの過剰摂取は栄養バランスを崩しかねません。まずはその日に自分がどれだけ食事で栄養素を摂れたか確認し、足りなかった栄養素を補う分だけ使用するようにしましょう。
小分け、量を調整できるものが便利
人間の体において、長期間大量に貯蓄しておける栄養素は脂質だけです。他の栄養素は体の機能を順調に動かすために使用され、スポーツ選手の場合は多くの代謝を行うためにもっとたくさんの栄養素を使用し、消耗していきます。
このように長時間貯蓄されることがないため、1度に大量の栄養素を摂るのではなく数回に分けて摂取した方が体にとっては効率が良いのです。食事が3回に分けられているのも同様であるため、サプリメントも1度に大量に摂取せず数回に分けて飲むようにするのがお勧めです。
また、食事内容によってサプリメントの使用量を加減できると過剰摂取が起きにくくなります。そのためには1回の量が決まっているカプセル、錠剤タイプの物より、顆粒タイプの物の方が良いです。
食事を考慮していると毎回の食事で全ての栄養素を補い切る事はとても困難な事です。そして献立のバリエーションを増やすと必然的に必要な栄養素と必要でない栄養素が現れて来ます。
このような状況に対応する為にも使用するサプリメントは多くの栄養素が1つに収められている利便性を持った物よりも、1つ1つの栄養素に分けられた物の方が応用が利き易いです。