Lesson6-2 世代別 小・中学生 その2

消化しやすい食べ方を心掛ける

まずアスリート向けの食事という物があり、それが下記の通りになります。

  • なるべく栄養補助食品に頼らず、食材から栄養を摂る
  • 体の栄養を過不足なく摂るようにする
  • 睡眠をしっかりとる
  • 朝食を必ず食べるようにする
  • エネルギーの総量を計算して食事のバランスをとる
  • 1週間に2日はベストな食事をとるようにする

まだ体も精神も十分に発達していない子供の場合はまず栄養バランスの取れた食事を摂る事を最優先に行いますが、子供の成長具合、運動量に比例して食事量も変化するようにしましょう。

さらに体の内面、消化器官の成長もまだ発展途中です。そのためよく噛んで食べないと消化に悪く、消化器官に負担がかかってしまいます。また、1度にたくさん口に入れると食べ物が多くてうまく噛み切れず、そのまま飲み込んでしまい、消化に悪い行動をとってしまいます。

食事をする時はあせらず、よく噛んで食べるようにしましょう。綺麗な食事の作法はそれだけで体にとても良い働きをもたらしてくれます。

「三角食べ」が基本

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ダイエット方法の1つとして野菜を先に食べきってしまい、その次にたんぱく質、炭水化物と1皿ごとに食べきっていく食事法があります。しかしこの食べ方は栄養の吸収に偏りが生まれてくるので、少なくとも成長が大事なこの時期には推奨していません。

筋肉を付けるために肉、たんぱく質中心の食生活を送る事も同様に言えます。

どれか1つの食材を中心的に食べているとそれだけで満腹感を覚えてしまい、他に必要な栄養素があっても食欲が湧かなくなってしまいます。

そのためどの栄養素もまんべんなく食べられる『三角食べ』が推奨されています。また、『交互食べ』とも呼ばれています。肉や魚などのおかずを一口食べたらご飯を一口、次に野菜などの副菜、そして主菜、主食、副菜と回しながら食べ、まんべんなく食べていく方法です。

子どもの頃に習慣付いた食べ方は大人になっても残って行きます。すると大人になってプロになった時、自然と体に気を使った食べ方を行えるようになります。

子ども1人では気に止めることが出来ないので、親がしっかりと指導を行うようにしましょう。

思春期ならではの心の変化

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思春期を迎える中学生になると、子供から大人へと成長する変化に敏感になってきます。この変化に喜びや優越感だけでなく、戸惑ったり嫌悪感を覚えたりと様々な反応を示します。また、体だけでなく味覚の成長も始まり好きだったものが嫌いになったり、逆に嫌いな物が好きになったりと変動の多い時期です。

これほど体も心も変化していく時期にはうまくバランスをとることが出来ず、本人だけではうまく制御することが出来ません。

しかしだからと言って他人からの指示に素直に従えるような心境ではない反抗期の時期でもあります。こうした様々な問題を掻い潜り、親は子供の健やかな成長を支えられるように普段の生活も食事も無理のないよう手助けしていきましょう。