子どもの頃はスポーツのプロとして活躍することは想像の域を超えない、夢物語にありますが、それでも大きな目標を持ってノビノビと活動できる時期でもあります。スポーツに携わる事になっても無理のない、立派な体を作る第一歩をこの時期から少しずつ行いましょう。
体の発育を優先させる生活
体が成長していく小・中学生の時期は競技力、技術力の向上も必要ですが、まずは体の発育を重点的に行う事が大事です。土台となってくる体が出来ていないと思うように競技を行うことができないので、無理をするとケガに繋がってしまう恐れもあります。
さらにまだ経験の浅い時期には技術力よりも体格の差によって勝敗が分かれることも多くあります。そのため、体の成長具合が高いほど有利な状況に持ち込めます。
しかし中にはバレエや新体操など、姿勢が重視される種目を行っているとつい食事を制限してしまいがちです。ですがこの時期から食事制限を行っていると早い内からアスリート向けの体になります。そうなると思春期の頃に来る二次性徴に体が追い付かず、反動が来てしまう恐れがあります。
まずはエネルギーの摂取を重点的に行い、それでいてバランスの良い食事を心掛けましょう。
親が判断基準を設ける
まだ自分の判断で全てを行うことができない子供の場合、親の判断基準が子供の生活に大きく関わります。そして食事の取り方も同じことが言えます。
成長するエネルギーを補給する為に多くのエネルギー、炭水化物が大量に必要ではあるのですが、その情報をただ鵜呑みにして子供に必要以上の食事を与えてしまう可能性もあります。そして子供は親への信頼感からそれが正しいと感じて食べ過ぎてしまいます。
そうなると競技向けの体を通り越して肥満に陥ってしまう可能性が浮上してきます。
まずは親がちゃんとした知識を得て、それから子供に実践させるようにしましょう。
食事と栄養のバランス
食事によって運動で失ったエネルギーと成長する為の栄養素を補給しますが、過度な運動によってサプリメントなどの栄養補助食品を摂らなければならない事態になるのは避けるようにしてください。
まだ体が出来てない子供への指導としてまずは体作りから始めるのが一般的で、全員同じ訓練メニューを行います。ですが体の大きさに個人差があるため、体が大きい子と小さい子で運動量に違いが生じます。すると人によっては運動のし過ぎで食欲が湧かなかったり、そのまま眠ってしまう事もあります。
たしかに体を鍛えていくことは重要な事ですが、個人の体と成長具合に合わせて運動量を決め、同じように食事量も調整するようにしましょう。