夏バテは疲労とは違い、夏の暑さから来る体のだるさや食欲の低下、体重減少などの症状を言います。体を動かして熱を持つ体と気温が高くなる環境の2つによって、体が許容以上の熱に中てられて不具合を起こしてしまうため、夏場に合った食事法を行う必要があります。
夏前から体作りをする
夏バテを防止するためには夏の時期だけでなく、その前から夏バテを防ぐための準備を行う必要があります。一汁三菜の献立を基本としてそれぞれの栄養バランスを整え、健康な体作りに心掛けておきます。
暑くなる前から健康に気を付けておけば夏季のトレーニングにもさほど影響が現れず、夏バテが起こりづらくなります。
食欲がない時の食事
食欲が湧かない時、口当たりが良くて飲み込みやすいそうめんやうどんなどの麺類を食べるようになります。しかしそのような食生活が続いているとたんぱく質やビタミン、ミネラルなどの補給が不足してしまいます。
そのため素材の味を楽しんでもらうだけでなく、コショウやワサビ、唐辛子などの香辛料を使用して食欲が出るよう努力する必要があります。他にも梅干しや柑橘類から得られる酸味、ニンニクやショウガなどの香味野菜などでも食欲増進に役立ちます。
ですが味覚や嗅覚による食欲増進の効果が見られない場合、冷やっこや温泉卵などのどごしが良くて食べやすいたんぱく質を選ぶようにしましょう。また、カレーやシチュー、けんちん汁など具材が煮込まれ、適度な汁気がある食べ物は消化にも良く飲み込みやすいので、調理法による工夫も行うことができます。
食欲がなくて食べる気が起こらなくても、何かしら口にしないとドンドン衰弱していきます。もちろん、無理に食べさせようとすると体が拒否反応を起こして嘔吐してしまう可能性もあるので、まずは食欲を湧かせ、食べる意欲を湧き立たせることが重要になります。
ジュースの飲み過ぎは厳禁
夏場のトレーニングでは大量に汗をかくのでいつも以上に水分補給が重要な行為になります。
しかし、その水分補給で糖分の多いジュースを大量に飲むと胃液が薄まったり、血糖値が上昇して食欲を減退させたりしてトレーニング後に食事を思うように行うことができません。
特に甘いジュースが好きな子供の場合、暑さが助長して大量に飲んでしまう恐れがあります。その結果夏バテを招いてしまう可能性があるので、運動時にはスポーツドリンクを、通常時には普通の水や麦茶などを与え、ジュースを飲ませ過ぎないようにしましょう。
夏バテへの意識
夏場には高くなる気温から冷たい物を食べて体を冷やそうとします。その行為自体は生き物として正しいですが、過度に体を冷やしたり、水分補給にジュースを利用したりと、不規則な生活を送る事で夏バテになり易くなります。
そのため、夏バテの予防には暑くなる前から規則正しい生活を送り、旬の食材を献立に組み込みながら季節に合った生活を送るようにしましょう。