疲労とは単純に運動したことで現れる体の疲労と、集中力が散漫になる神経の疲労もあります。どちらも長時間の作業によって筋肉や神経に負荷がかかって行き、疲れが溜まった状態のことをいいます。基本的に休むことで回復していきますが、1晩で回復できるように食事で疲労回復の手助けを行うようにしましょう。
疲労が溜まるガス欠状態
運動する為のエネルギーがガス欠、つまりグリコーゲンの量が不足していると思うように運動することができません。それだけに関わらず、疲労感が訪れるスピードが速くなります。
このガス欠を防ぐためにはまずトレーニングに合った質・量の食事をとることが必須です。さらにトレーニング後の2時間以内に炭水化物を摂取して筋グリコーゲンを速やかに回復させるようにしましょう。
また、疲労感によって食欲が湧かない時には炭水化物を摂り易い混ぜご飯や寿司、口当たりの良いうどんやそうめんなど食べ易い形にしたり、スポーツドリンクやバナナなどで休憩中にも糖質が摂れるよう工夫を凝らしていきましょう。
疲労回復のビタミン
疲労回復の為にはエネルギーとなる炭水化物だけが必要というわけではありません。素早く筋肉を作り変えるためにたんぱく質が必要ですし、これらの働きをより効率よく行わせるために様々なビタミンも必要となります。
特に疲労回復に必要なビタミンはビタミンB1になります。
ビタミンB群にはB1、B2、ナイアシン、B6、B12、葉酸、パントテン酸と種類が豊富にあり、炭水化物、脂質、たんぱく質が筋肉の中でエネルギー源として燃やされる過程で、反応をスムーズに進めてくれるよう働いてくれます。
中でもB1は炭水化物の代謝に、B2は脂質の代謝に関与してきます。ビタミンB1は豚肉や大豆製品、緑黄色野菜などに多く含まれるので、それらの食品を料理によく組み込むようにしましょう。
内臓疲労
運動による疲労は筋肉だけでなく、内臓にまでダメージが行く場合もあります。
過度な疲労から食欲が落ちてしまった時、食品の部位、調理方法に注意して、消化が良く吸収しやすいものを食べるようにしましょう。たとえば卵雑炊や具だくさんのスープ、みそ汁などのように消化が良く、必要な栄養素を最低限含み、口当たりが良くて食べやすい料理がお勧めです。
また、素早い疲労回復を求めようとした場合食事だけでは少々不十分です。
3食きちんととり、しっかりとした休養を行う事で疲れをとることができます。逆に睡眠不足で疲れが溜まってしまう事もあるので、毎日規則正しい生活を送るように気を付けましょう。
楽しい食事
食事をただの栄養補給と考えず、「楽しむ」感情を持ちながら食事を行う事をお勧めします。気分が楽な状態、ポジティブな感情を持っていると体の機能は向上しやすくなります。
そのため楽しい気持ちで食事を行うと食べ物の吸収もはかどり、栄養の変換にも役立ちます。
楽しい食事の空間を作り、体の疲労だけでなく心の疲労も回復するようにしましょう。