Lesson4-7 食事のとり方 球技系 その2

たんぱく質の摂取に気を付ける

体を作るにはたんぱく質が必要となってきますが、必要量を超えるたんぱく質を摂取すると余分な分は筋肉にならず、体脂肪になってしまいます。それだけに関わらず、肉の種類や部位によってはたんぱく質を多く含む部位、脂質を多く含む部位と、摂取できる栄養素に違いが生じます。

さらに揚げる、焼く、茹でるなど、調理法によっても脂質の量が変化します。スポーツに携わる人たちには基本的にたんぱく質を高めつつ、脂質を減らすように心掛けましょう。

体の接触によるケガの予防

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サッカーやバスケットボールなど、体がぶつかり合う事の多いスポーツを『コンタクトスポーツ』と呼び、白熱することでケガが発生する場面も少なくありません。

まずは骨を丈夫にするために、カルシウムを含む牛乳や乳製品の摂取が重要になります。しかしここで注意していただきたいのは、リンの摂取です。

バランス良く摂取した状態ですとカルシウムやマグネシウムと共に歯や骨を作る成分になりますが、大量に摂取してしまうと逆にカルシウムの吸収を阻害してしまいます。リンは主にインスタント食品やスナック菓子、添加物によく含まれるため、このような間食は体作りにおいて邪魔な存在にしかなりません。

まずは3回の食事をしっかりとることに心掛けましょう。それで足りない時、休憩中に栄養補給として間食を行うのならばおにぎりやヨーグルト、バナナなどにするようにしましょう。

ビタミンによる疲労回復

毎日効率の良いトレーニングを行うためにはトレーニング後に疲労回復を行い、次の日に響かないようにしなければなりません。エネルギーとして消耗したグリコーゲンを補充する為にはトレーニングが終わってなるべく2時間以内に炭水化物、糖質を摂るようにしましょう。

負荷によって傷ついた筋肉を修復する為にもたんぱく質を摂ったり、コンディション維持のためにビタミンB群の摂取も忘れずに行うようにしてください。ビタミンB群は疲労回復に有効な働きをもたらしてくれるだけでなく、糖質や脂質からエネルギーを作る出す手助けも行ってくれます。

もしビタミンB群の摂取量が少なく、欠乏症が現れるような事態に陥った場合、運動量は徐々に低下していきます。そうすると持続力も筋力も落ちて行ってしまうので、思うように競技に参加することができなくなってしまいます。

有酸素運動と無酸素運動を交互に繰り返すような競技の場合、エネルギーを適度に摂りつつ、ビタミン類が不足しない様に豚肉や緑黄色野菜、大豆製品などを積極的に取り入れるようにし、バランスの良い食事がいつでも取れるように心掛けていきましょう。

野菜ザル

チームスポーツにしろ個人競技にしろ、体の調子によって競技内容に大きな影響を与えるので、試合には常にベストコンディションで挑めるよう努力していきましょう。