Lesson3-2 6番目の栄養素 タイミング

「渇く」前に行う

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水分補給をするタイミングはとても大切な事です。本人は「このくらいの喉の渇きなら大丈夫」と感じていても、体はそう思っておらずこのように水分補給を先延ばしにして行くといつの間にか脱水症状に陥ってしまう事もあります。

「喉が渇いた」という信号は体液が2%以上失われて、はじめて脳に届きます

この状態だと水分補給を行うには少々遅く、のどが渇く前に行うようにしましょう。自分ではしっかりと水分補給を行っているつもりでも、多量に出る汗に追いついていない事もよくあります。とくに汗をかきやすい夏場では用意していた飲み物を全て飲みほしてしまい、水分が足りなくなってしまう事もあるので十分な量を用意してトレーニングに挑むようにしましょう。

水分補給が十分に行えているかどうか、確かめることができる実践的な方法が下記の2つになります。

練習の前後で体重チェック

まずトレーニングの前後で体重を量り、増減の差を計算してみましょう。トレーニング後の体重の減りが2%以下に抑えられているかが目安となります。もし2%以上減ってしまった場合は水分補給が不十分であったと言えるので、もっと飲むようにしましょう。

減量中やダイエットなどで運動後に体重計に乗ると体重が減っている事もありますが、それは脂肪が燃えたことよりも単に水分が失われたことによって軽くなったというケースがほとんどです。体重が減って行ってるかどうかを見比べる時は運動前の状態を基準にして比べてください。

発汗量の多い季節、特に夏に1度、練習前後に体重測定を行い、体重の増減をチェックしてみましょう。また、衣類に汗が含まれてその分の重さが加算されてしまう事もあるので、着替えてから体重測定を行うようにしてください。

練習前後の尿の色に注目

水分補給の過不足は尿の色でも判断することができます。

しっかり水分補給が行われている場合、尿は薄い黄色をしています。しかし水分補給が足りない状態ですと、尿の色は濃い黄色になります。

たとえば、寝汗で水分が抜けていった夏の朝やお酒を飲んだ翌日のような脱水症状の時にも尿の色が濃くなるのは、水分が不足してしまった事で尿への水分排泄が少なくなるので尿の色が濃くなってしまうのです。

この状態が悪化してしまいますと尿の色はさらに濃くなっていき、茶色がかった濃縮された濃い色になります。これは完全に水分が不足し、とても危険な状態です。

このようなチェックを行って充分に水分補給が行えているかどうか調べていきますが、急激な体重の減少や尿の色が濃くなる現象は体から危険信号が出ている証拠です。あまり目にすることが無いよう、常日頃から水分補給に心掛けて快適に過ごすようにしましょう。