Lesson11-1 オフ期 間食

オフ期の食事の付き合い

試合期が終わると、試合で使用した体と精神を休ませるために休養期間が設けられます。それがオフ期になります。しかし普段から運動していた選手たちが体を休ませたことによって消費エネルギーが少なくなり、それに合わせて摂取エネルギーも少なくしなければなりません。

ですがいつも食べている食事量が当たり前になってしまい、オフ期でも同じ量の食事をとってしまいがちです。そうなると摂取エネルギーの方が消費エネルギーを上回ってしまい、過剰なエネルギー補給になります。

すると体内に蓄積された栄養素は脂肪、ぜい肉へと姿を変えて選手たちを苦しめてしまいます。

オフ期はあくまで体と精神をリフレッシュする期間です。好き勝手な行動をとらず、きちんと栄養バランスの取れた食事をとって健やかな日々を過ごしましょう。

間食との付き合い方

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オフ期の楽しみとして、今までの準備期に我慢して来たお菓子を食べる人も少なくありません。そのこと自体は特に問題ありませんが、中には上限を忘れて食べ過ぎてしまう人もおり、余分なエネルギーが体脂肪へと変わって次回の準備期で苦労するケースもあります。

たとえ我慢したご褒美であったとしても、アスリートならば一定の制限が必要となります。

さらに、洋菓子のデメリットとして栄養価が低いのに対してエネルギー量が多いという点があります。コンビニなどですぐに買えるものは洋菓子の類が多いので、成分表などに目を通して大まかでもエネルギーの計算を行うようにしましょう。

和菓子の方も糖分がないわけではありませんが、洋菓子に比べると余計な脂肪は少なく、豆類や米を使用していることも多いので多少のビタミン、ミネラルも補給することができます。

そして糖質の問題はジュースにも及びます。

1日に使用できる砂糖の目安量が50gであり、角砂糖1個につき3g程度と考えると約17個分しか使えません。そんな中、コーラやソーダなどの一般的なジュース、350ml缶でも角砂糖8個分の糖分が含まれています。

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数字だけで見ると350ml缶のジュースを2本も飲めると感じてしまいますが、糖質は多くの食材に含まれます。その代表格として炭水化物が挙げられ、運動する為のエネルギー補給にはどうしても必要な栄養素です。

他の食材にも含まれる微分量を足していくとその量はどんどん多くなり、味付けにも砂糖が使われる為、ジュースを1本飲むだけでも砂糖摂取量の許容範囲を軽々とオーバーしてしまいます。

その超越分を帳消しにするようなトレーニングをしている準備期には多少飲んでも構いませんが、運動をしないオフ期には今後の活動に支障をもたらしかねない飲み物となります。

たかだか1本のジュース、1つのお菓子で大袈裟だと思うかもしれませんが、その油断が幾重にも重なる事で後々取り返しのつかない事態へと陥りかねないので、日ごろから気にしておくことも重要です。