Lesson10-3 試合期 試合後

1日に数回試合を行う場合、総当たり形式というのもあり得ますがたいていは勝ち進んでいる時に訪れるシチュエーションです。そのため試合が終わった後、次の試合に向けて様々な準備を行う必要があります。

エネルギー補給

まずは次の試合に向けて失った分のエネルギーを補給する必要があります。

試合直後には緊張を解いてホッとしたい気持ちがあるでしょうが、その前にやるべきことをやっておきましょう。試合終了後、可能な限り30分以内に炭水化物(糖質)とたんぱく質を補給してください。

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さらに筋肉だけでなく内臓にも運動の負担が響いているため、消化に良い物が前提となってきます。たとえばフルーツやヨーグルト、パン、定番のレモンのはちみつ漬けなども有効です。

もし予想よりも多くのエネルギーが必要となり、食べ物がなくなって30分以内に補給できなくなってしまった場合、コンビニなどで買い足しても構いません。しかしあくまでエネルギー補給が目的の買い物ですので、嗜好品や油分の多いおやつではなく、おにぎりやパンなどを選ぶようにしましょう。

また、持参した食べ物が傷んでしまった場合も同様の方法で切り抜けましょう。

精神面の考慮

しかし試合で勝てたとしても試合内容が納得のいかない出来になってしまったり、急な体調不良によって試合への意欲が減ってしまった場合、ネガティブな思考が脳内を駆け巡ります。そしてそのまま次の試合に入ってしまうと、良い結果は期待できません。

そのため新しい試合に臨む際には悪い流れを断ち切り、良い流れに身を任せるスタンスで入ることが望ましいです。

しかし誰でもすぐに自身の精神コントロールが可能かというとそうではありません。気持ちの切り替えが得意な人もいれば、なかなかネガティブな思考から抜け出せない人もいます。

体操

そして意気消沈してしまう事で食欲もわかなくなってしまいます。このままエネルギーの補充も行わず士気も下がったまま試合に臨んだとしても、勝てる見込みはありません。精神面のケアに関しては日ごろ付き合いのある指導者や保護者、チームメイトがしっかりと行い、万全の状態で試合に臨むようにしましょう。

しかしどうしても士気の下がった状態で試合に出場しなければならない時、ドリンクやゼリーなど、のどを通り易い物でエネルギー補給を行うようにしてください。もしくは選手の好きな食べ物を用意したり、試合後のご褒美を用意するなど食欲を利用して士気を上げる方法もあります。

また、トレーニング時間に比べて試合で動く時間が短い事は多々あります。それ故に、試合期はいつもに比べて消費エネルギーが少なくなります。

しかし試合を数日かけて行う際、精神を安定させようといつもと同じ量の食事をとっていると摂取エネルギーが大幅に勝ってしまう場合があります。食事によって精神を落ち着かせる方法もありますが、それだけに頼ると体重を増やして記録に支障が出かねませんので気を付けるようにしましょう。